今回は、「曖昧な男女関係から抜け出すにはどうすればいいのか?」というテーマについて、ある研究をもとにお話しします。
公開されている研究の中に、男女間の親密さの変化に関する興味深い知見を提供しているものがあります。今、あなたが「友達だけど付き合ってるわけじゃない」「いろいろ一緒にいるけど関係性がはっきりしない」「一緒に出かけることも多いけど、恋人未満の微妙な関係」といった状態にあるなら、この話はとても参考になると思います。
一緒にご飯を食べたり出かけたりして、二人きりになることもある。でも、それ以上の関係に進めない——そんな曖昧な「アイバイ」な関係に悩んでいる方は多いのではないでしょうか。今回は、そういった関係から一歩踏み出して「超・親しい友達」から「恋人関係」に進むにはどうすればいいのかを考えていきます。
もうすぐ年末、そしてクリスマスがやってきます。このタイミングで恋人が欲しいと思っている人も多いと思います。ですから、曖昧な関係を突破するためのヒントとして、ぜひ今回ご紹介するテクニックを試してみてください。
親密さが変化するタイミングとは?
今回紹介する研究は、1999年にロイ・バウマイスターによって行われたものです。彼はもともと意志力や暴力、人間関係に関する研究で有名な心理学者ですが、この研究では男女間の親密さの変化に関する文献レビューを行い、「どうすれば男女の関係性が進展するのか」をまとめました。
研究の結論として、「男女間の情熱は、親密さに急激な変化が起きたときに生まれやすい」ということがわかっています。つまり、友達関係が少しずつ積み重なっていって、ある日気づいたら恋愛関係になっていた、というわけではないんです。
感情を揺さぶる「非日常」の体験が鍵
男女の関係性を変えるには、「今までにないような体験」を共有することが大事なんですね。
たとえば、お化け屋敷に一緒に入ってドキドキを共有したり、吊り橋効果のように強い感情が動く状況を経験することで、「今までとは違う感情」が芽生える可能性があります。これは「好き」「嫌い」といった単純な感情ではなく、「強烈な体験を共有したことによって生まれる、特別な感覚」のようなものです。
人間関係というのは、一度安定してしまうと変化しにくくなります。たとえば、中学や高校時代の友人関係もそうですよね。久しぶりに会っても、まるで当時に戻ったかのように自然に接することができます。それは、関係が一度「安定」したからなんです。
安定した関係から抜け出すにはどうする?
では、どうすればこの「安定」した関係を変えることができるのか?
答えは、「どれだけ時間をかけても関係性は自然には変わらない」ということです。先輩後輩の関係が、50代になってもそのままだったりするのと同じで、一度できあがった関係性は、放っておいても変わることはありません。
なぜかというと、人間には「順応」という現象があるからです。
「順応」とは何か?
「順応」とは、その関係や状態に慣れてしまうこと。良くも悪くも、その人との関係に慣れることで、新しい刺激に対して鈍感になってしまうんですね。たとえば、あなたがどれだけ「好き」というサインを送っても、相手がすでに「友達」としてあなたを認識してしまっている場合、そのサインは目に入ってこないのです。
この状態で「好きです」とストレートに告白しても、相手はびっくりしてしまうかもしれません。「え? そんな風に思ってたの?」と戸惑わせてしまう可能性もあります。決して悪く思っているわけではなくても、「ちょっと待って」と距離を置かれてしまうかもしれません。
順応を突破するためには?
では、どうやってこの「順応」を打破すればいいのか?
まずやるべきではないのは、突然ストレートに告白することです。もちろん、それがうまくいく場合もありますが、多くの場合は失敗しやすいです。なぜなら、相手はまだ「友達」としてしかあなたを見ていない状態だからです。
恋愛感情というのは、「そういう目で見る」準備ができていないと、なかなか湧きにくいものです。
だからこそ必要なのは、「日常の中にちょっとした変化や刺激を与えること」です。たとえば、いつもと違う場所に行く、普段しないようなことを一緒に体験する。そうすることで、相手の中に「あれ? もしかして…」という小さな違和感やときめきを生むことができます。
タイミングを見極めて「好き」と伝える
そして、相手の感情が少しでも変わってきたタイミングで、「実は好きだった」と伝えるのが効果的です。すでにお互いの気持ちが少しでも近づいていれば、その言葉はしっかりと届きます。
大事なのは、「順応」という壁を越えて、相手の中にあなたを見る新しい視点を生み出すこと。そのきっかけがないままいきなり告白してしまうと、「気づいてもらえない」「受け入れてもらえない」という結果に終わってしまうことが多いのです。
恋愛における「順応突破」の重要性と実践方法
だいたい、これを言うとですね、僕、ちょっと憎まれ役っぽく聞こえるかもしれないんですけど。
今日は、「順応突破」のコツについて、軽く説明したいと思います。
新しい体験を共有することの効果
「順応突破」って何かというと、やっぱり異性と恋愛関係に進みたい時に、避けては通れない壁なんですよ。
で、その壁を突破するにはどうすればいいか?
さっきも言ったように、「新しい体験を一緒にする」っていうのがすごく大事なんです。
まだ二人でやったことがないような体験とか、イベントとかですね。
そういうのを一緒にしてみるっていうのが、すごく効果的なんですよ。
例えば、大学のサークル活動や授業とかでもありましたよね?
初めて参加する合宿だったり、みんなで行く旅行だったり、卒業旅行で海外に行くとか。
こういう「今までやったことのないイベント」って、意外と多くありますよね。
別に年末にどこか行くとかでも全然いいんですよ。
でも、ポイントは「まだ二人でしたことがない体験を一緒にすること」なんです。
新しい場所で人は敏感になる
普段みなさんが、家から会社や学校に行く時って、スマホいじりながら、なんとなく歩いてますよね?
それって、もう道順とか周りの景色を完全に覚えてて、注意を払わなくてもいい状態だからです。
でも、もし全く知らない場所や、行ったことのない会社や施設、ましてや海外に行ったとしたらどうでしょう?
自動的には歩けないですよね。地図見たり、周りを観察したり、「危なくないか」「面白いものないか」って意識が高まりますよね?
これが、まさに「順応」を突破するってことなんです。
つまり、お互いに慣れていない環境に一緒に身を置くことで、相手も自分も自然と周囲を観察するようになります。
そして、その観察のなかにあなたがいたら、「あれ? いつもとなんか違うな」って気づいてもらえるんです。
観察の対象になれば関係が変わる
だから、二人でまだやったことのない体験をすることが、恋愛に発展する大きなきっかけになります。
もちろん、二人きりの方が効果的ではありますが、仲のいい友達グループと一緒でも全然OKです。
例えば、友達同士でディズニーに行くとか、今まで行ったことのない温泉地に旅行するとか、何でもいいんです。
「新しい体験」のなかにあなたがいることがポイントです。
そうすることで、「あれ? 今までと違うな」「なんかちょっと気になるな」って相手に思わせることができるわけですね。
僕、モータースポーツが好きなんですけど、例えばウォータースポーツとか、パラグライダー、バンジージャンプでもいいし、
やったことがないアクティビティにチャレンジするのもすごくいいんです。沖縄に行くのもアリだと思いますよ。
あえて距離を置くテクニック
次に2つ目。これはちょっと難しいんですけど、「あえて連絡を絶つ」っていう方法もあります。
恋愛系でよく言われるテクニックですよね。「連絡しないで、相手に意識させる」っていう。
これも実は、順応突破として有効なんです。
例えば、今まで気さくにLINEの返事をくれてたのに、急に返事が遅くなったらどう思います?
「なんで? 何かあったのかな?」って、気になったりしませんか?
そこから、「あれ? 実は好きなのかな…?」って気持ちが芽生えることもあるんですよ。
テクニックの使い方には注意が必要
ただし、この「連絡を絶つ」テクニックは、やり方を間違えると関係が悪化するリスクもあるので注意してください。
だから、僕のおすすめはやっぱり「新しい体験」です。これはリスクが少ないし、自然にできるのでおすすめです。
ぜひやってみてください。
友情から恋愛への突破口
少し話を深掘りすると、「友情から恋愛へ」進むためには、何かしらの突破口が必要です。
人って、「見慣れたもの」「慣れた関係」には注意を払わなくなります。
だから、友達として長く付き合ってきた相手って、逆に恋愛対象として見てもらいにくいんですよね。
これは、相手の順応が原因なんです。
順応しやすい人って、恋愛に発展するのが苦手な傾向があります。
曖昧な関係を長く続けてしまったり、復縁しようとしてもなかなかうまくいかないことが多い。
順応を突破できる人とできない人の違い
例えば、告白してフラれた後に、もう一度チャレンジしてうまくいく人っていますよね?
でもそれって、同じアプローチを繰り返してるわけじゃないんです。
一度フラれた相手にもう一度アタックする時って、「今はタイプじゃなかっただけ」であって、
時間を空けて、違う場面で再会した時に「あれ? なんかいいかも」って思わせることが大事なんですよ。
つまり、相手の順応を突破できるかどうか。ここがものすごく重要なんです。
自分の印象をアップデートしよう
一度フラれたからって、何度も同じままでアタックするのは逆効果です。
最悪、ストーカーっぽく見られてしまうかもしれません。
だから、一度引いて、自分のイメージや会話の仕方を変えて、相手に「あれ? なんか違うな」って思わせる。
そうすると、突破できる可能性が出てくるわけです。
この「順応を突破する」っていう視点を持つことが、恋愛においてめちゃくちゃ大事なんですよ。